雑記

雑記

随筆

アートのマーケティング前線。売れる要素は前提だが

安いものより、高いが高品質のものを使いたいと思ってきた。若い時分は「コスパ」でモノを消費していた。安いモノは購入はし易いが、100パーセント気に入ってはおらず、我慢して使っていた。年を重ねると、機能面ではなく見た目やデザイン、造形などに心地良…

頭を更新していくために観る。会田誠「性と芸術」に関する書評を読んで

美術は自分が感じたまま自由に見てよい、とよく言われているらしい。見た人が当人の感性で楽しめるのならば、そこに意見はない。あくまで楽しむだけなら、の話だが。 しかし美術を評価したい、意欲的に学び・感じ取りたい、競い合いたいと考えるならば、「見…

漫画の成長にみる出版市場の希望

質量保存の法則や等価交換は、ある側面では正しい。マルクスも言うように、価値とは労働の総量である。いわゆるコスパの良い商品とは、品質より価格がお得と感じるものだ。それは高級ブランドも100均も、どちらも当てはまる。ただし、高級品はそれを感じられ…

宇宙飛行士の本から学ぶ、メンタル法

" data-en-clipboard="true">宇宙飛行士はトップクラスに失敗できない仕事であり、そして厳密に結果を求めらる職業だと言えよう。ロケット、宇宙船、船外活動のロボットなど、上げればキリがない。その人材育成の投資費用は想像が難しいが、ビジネスという枠…

現代の息苦しさをみんなが感じる前に、新興宗教はオンラインサロンを先取りしていた

いつの時代も大衆は不安があった。第二次世界大戦後、高度経済成長期を経験した集団は不安を感じることが少なかったのかもしれない。1960年代からバブル崩壊までの30年ほどをメインに社会人経験をしている人が、バブル後にいまは「不安の時代」の到来だとか…

「メディアの未来」ジャック・アタリ から感じること、まとめたこと

18世紀のフランスで、ジャーナリズムとは権力の手先という意味を表す否定語だった。大衆を嘘で先導し、上級国民に富と豊かな暮らしを盤石にする職業だったのだ。いまもむかしも、価値のある情報は特定のクラスター内で流通し続ける構造に変わりはない。 権力…

表現にはオマージュがつきもの

日本は翻案が得意と言われている。仏教のいいとこ取りをして神道と共存させたり、明治維新後に西洋文化を取り入れたりしている。西洋神話や宗教の世界誕生から国誕生などのストーリーが古事記に似たようなもの(?)があったりと、日本文化は損なわずピンポ…

「ソロモンの偽証」を見て思うこと

学校は社会の縮図と言われる。教師という権力者と生徒という強制労働者の表側と、校内の状況は外部から不可侵という裏側があるからだ。校内という海を渡っていくには、権力者にいかに気に入られるか、周囲の労働者のなかだポジショニングを獲得するかに左右…

SNS・PVの反響の大きさと、実際に書店で本を買い、お金を落とすかは別の行動である

" data-en-clipboard="true">近年こぞってどこの企業でもWEBメディア、とくにnoteをやっている。出版社も例に漏れずやっているが、出版社のブログやnoteが意味のないように見える。 " data-en-clipboard="true">なぜか。 " data-en-clipboard="true"> " data…

「いきの構造」の視点で見る宣伝の本質とは

" data-en-clipboard="true">広告が邪魔と感じると言われて久しい。とくにインターネットが登場してからは、広告の質が落ちた。なぜか。 " data-en-clipboard="true">不快な広告表現はいやらしい。主にWEB広告やYouTube広告が不快に感じる理由は、質が低い。…

出版業界の縮小は読書離れなのか

出版業界でもITシステムは使われている。取り次ぎも本屋にもITがなければ、より多くの労働が必要になる。しかしもっと効率的にできることはある、と思ってしまう。やはり導入コストの存在は大きいのだろう。 近年は業界縮小から紙離れと言われる。インターネ…

不感症は視野狭窄を生み、存在を軽くする。「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか」を読んで

" data-en-clipboard="true">本気で後悔したのはいつだろうか。各教育機関での受験か、一番好きだった人の失恋か、結婚か、新卒か、それとも親しい人の死に目だろうか。呼吸困難になるほど泣いたのは小学生以来な気がする。 " data-en-clipboard="true">時が…

文字とビジュアルの境界線。「格闘する者に○」を読んで

出版業界をテーマにしたものを読もうと思い、三浦をしんさんのデビュー作を見つけた。出版のことはほぼ出なかった。処女作は作家の感性が詰まっていると言うが、それらを抽象化するには他作品を読む必要がありそうだ。 気になったところは2点。 ひとつは、…

英傑の実業家が本を書かない理由

起業家は著作を出したら下り坂の状態になったと、誰かが言っていた。また、自社のプロダクトが有名でないときに本を書くと、ただのタレント化するとも。これは必ずそうであるとは思わないが、相関があることも事実だろう。 実業家が著作を出すのは、だいたい…