雑記

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宇宙飛行士の本から学ぶ、メンタル法

宇宙飛行士はトップクラスに失敗できない仕事であり、そして厳密に結果を求めらる職業だと言えよう。ロケット、宇宙船、船外活動のロボットなど、上げればキリがない。その人材育成の投資費用は想像が難しいが、ビジネスという枠組みを超えていることは確かだろう。ということは、その現場プレイヤーである彼らにも相応の能力が求められる。その重圧は職業の比ではないと思う。そんな世界一タフな職業人たちのメンタル管理が気になり、複数冊読んでみた。ちなみにスポーツ界で多く導入されているメンタルトレーニングや、イメージトレーニングは、宇宙飛行士の訓練を転用したものらしい。宇宙飛行士のもとは軍隊のものだと思う。
 
各書の共通項はふたつある。
ひとつは本番前に用意しておくノウハウ。
・リラックス方法の確立
 例)自律訓練法、笑いやユーモアセンス
・準備
 あらゆる状況に対する対策を用意する。日々の努力を怠らない
もうひとつは本番でのメンタリティだ。マインドともいう。
・最善の結果にコミットメントするタフなマインド
 トラブル・失敗時のベストアクション。プライオリティ
 1歩間違えれば死ぬ、という状況でもベストを尽くす精神性
 最高パフォーマンスを発揮するメンタリティ。自然体、余裕
・最大効率を産む思考
 論理性。正解に辿り着く思考。恐怖を正しく知り、対処する
 辛い時のポジティブマインド
 
まとめると、日常のメンテナンスを怠らず、本番で最善を尽くすマインドセットということだ。日常のメンテナンスは取り組む量なので、個人次第だ。しかし、本番で能力を発揮し、トラブル時もパフォーマンスを下げず行動する、という精神性を獲得するのは容易ではないと思う。セルフトークマインドセットなどの、それらしきノウハウは提示されてはいる。それだけで十分とは思えない。これは今後も考えていきたいテーマである。
 
【参照図書】
・宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方
・一瞬で判断する能力
・宇宙飛行士の仕事力
・宇宙飛行士になる勉強法
・宇宙飛行士入門(ビジュアル豊富なので、実態を知るには最適)
・宇宙飛行士という仕事