雑記

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都心と地方の違いは焦燥感

都心と地方で可処分所得が違うので、都心が地方に比べて給料が高いと聞いたことがある。ぼくは地方で働いたことがないので、本当にそうなのかと疑問ではあった。ちょっと調べてみると、たしかに地方の方が安い。

その理由は、人口が少なかったり、地方自治体の財政が悪かったりなど思いつく。もちろんそれもあるだろうが、それ以外にも要因はあるはずだ。そうでなければ、東京の下位互換の企業が地方に続々と誕生(知らないだけであるだろうが)してもおかしくない。と、帰省の電車のなかで思ったので気づいたことを綴ることにする。

 

地方に行くと、まず目につくのが土地だ。畑があり、空き家があり工場がある。立地のいいところは大体使用されているが、土地は十分に余っている。基本は車移動なのだろうし、なにかできそうでできていない感じだ。ときどき自治体主導で事業をしているみたいだ。

あと、土地が余っているからといって、食品スーパーや服飾系の小売業は都心と変わらない値段な気がする。ちなみに都心だと、同じ商品でもコンビニ・スーパー・業務スーパーの業態と区の違いで値段がわりと変わり、商社の仕事だったり販管費カットを感じることができる。

 

地方にしか立地していないが、存在感を放つ企業が地方はいたりする。想像しやすいのは工業系の工場だ。わりと田舎発で東京に支社がある企業もちらほらあったりする。が、それも機械系。

あと、農業や漁業は盛んだ。私事だが、実家がペットショップをしており自営業だ。たまたま、生体の仕入れ先に手伝いに行ったが、そこも自営業だった。しかも、他の自営業を束ねているらしい。最近はジョイントベンチャーだったり、合同で会社をつくったりを目にするが、昔からあるものらしい。

 

よく考えたら大企業が農業に参入したなどの話は聞いたことがない。なるほど、資金があってもあらゆる業界に参入することができるのではないのだなと。

あとは、そういう第一次産業系は後継者が不足するのは、どこも変わりがないようだ。聞いた感じサラリーマンするより稼いでいそうだったが、デメリットとしては横のつながりの維持と土地移動が難しいなどが挙げられそうだ。

 

このように見てきたが、都心と地方のいちばんの違いはサービス力ではないかと思った。もちろん、それが必要ない業態も地方には多くある。が、サービス力は都心と地方の競争の激しさに比例して如実にあらわれている(例外の企業もある)。それが想像力の欠如、そして営業レベルの低下を引き起こしているのではないだろうか。