雑記

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自信と現実の相関性はあるか

やる気がでないのはなぜか。動機付けがないからだ。いや、目的も目標もある。なぜ失速するのだろう。たしかに夢を持っている人すべてがやる気に満ち溢れているのなら、世間では夢はかなわない、努力は実らないという人はいなくなるはずだ。といことを考えていたとき、なりたい自分像ということばを目にした。英語でいうとセルフイメージだ。これが関係するのではないか。

 

セルフイメージとは

セルフイメージとは、いまでも将来でもいいが、こうである、こうありたいと思う自分の認識の総体のことをいう。

では、どう形成されるのか。

セルフイメージは、意識、無意識にせよ「潜在意識」に刷り込まれた考えによって形づくる。いままでの人生における価値観の集合体と言ってもいい。たとえば、金持ちの子どもは大人になっても金持ちに、貧乏の子どもは成人しても貧乏のままというのがある。これは、自身のセルフイメージが金持ちや貧乏で固定されているから起こる現象だろう。

 

外的要因によってセルフイメージが変化する例

金持ちや貧乏という経済的理由以外にセルフイメージがつくられる事例を3つ紹介する。

ひとつは宗教だ。なにかを絶対的に信じるという、ひとつの思想である。懐疑的なところからはじまるが、周囲の影響を経て強く刷り込まれていく。礼拝や祈りの時間が定期的にあるのも、聖歌や説法を口ずさむのも潜在意識に強く影響を与える。

もうひとつは文化だ。文化は、自分の生活圏の人々が多く信じている考えかたなために、とくに影響を受けやすい。たとえば、海外の習慣で驚くことはあると思う。論理的に考えればすべきでないことも、現地の価値観という力が働くと普通になってしまう。これはいいとも悪いとも言えない。

さいごは役割だ。地位や役職が人をつくるとのことばがある。本来はその特性を持っていなくても、地位にふさわしい人間になるというものだ。これも地位という要因により、セルフイメージが変わる例と言えるだろう。

 

目標や夢とセルフイメージが乖離している場合は

生まれや環境で人生が決まってしまうのではない。その傾向が強いというだけだ。

では、どうするか。

潜在意識における価値観をすり替えることだ。かんたんにできる方法が自己暗示だ。自分のなりたい像をことばにし、1日50回、できれば100回復唱するだけでいい。これによりセルフイメージが変わる。

この変化のイメージは、従来の自信の付け方に似ている。成功体験とも言われる。これは達成した瞬間に自信がつくのではなく、その後なんども「自分はこれができた」と思い出すことによって自己暗示をかけているからセルフイメージが高まるのだと思う。これと逆が、失敗を引きずってしまうパターンだ。引きずることにより、負の自己暗示をしてしまうからだ。

 

 

セルフイメージを高めることは容易ではない。自信、自尊心、自己肯定力、向上心、勇気、モチベーション、などに言い換えることができるが、かんたんに獲得できない。

人間にはホメオスタシスという、起こった変化を前の状態に戻そうとする機能がある。もちろん、考えや価値観にも影響する。生存率を上げるためにあるため、この働きはとても強い。思い返してみて、この1ヶ月なにか新しいことをはじめたのはどれくらいだろうか。

このようにすぐに結果がでないからこそ、「努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功した者は必ず努力している」ともあるように、はじめるしかない。まず、やる気をつくるために、やる気出そう。