雑記

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便利であることと感情を揺さぶることは両立するか

世の中には自分のできないことを代行するものは無数にある。TVなどのメディアは、自分が知りえない情報を伝えてくれるし、炊飯器などの電子機器は作業を代行してくれるので時間の節約になる。スマホなんかは、連絡が一瞬でつくし、手紙のようを出さなくても相手に書き置きを瞬時に残せる。

このように便利だったり、役に立つものは多い。だからこそ、その対価としてお金を払うのだが。

 

では、価値があるとはどんなものか。

ぼくのなかでは、便利なこと、希少なこと、感情を揺さぶること大きく3つにわけられる。

まず、便利なことについてだ。文字通りとくていの作業に対して、商品・サービスを使うことにより時間を短縮できることだ。たとえば洗濯機は、昭和以前だと手洗いだったものが、機械を使うことにより洗濯時間をほぼゼロにした。

次に、希少ものについてだ。専門性を取得していなければつくれないものである。とくに化粧品や化学物など専門性がなければ作成不可能である。専門性が高ければ高いほど、代替えされづらいので、価値が高まりやすいと言えるだろう。

最後に、感情を揺さぶることについてだ。これは体験を通して、おもしろいや楽しいなどの感情を促すようなことだ。映画や本、テーマパークなどがこれに該当する。それらの何かしらの体験を経て、日常では得ることのでない感情を呼び起こすことが目的である。

 

このなかでどの特性が強くなるかと言うと、便利なことか感情を揺さぶるもののどちらかだろう。希少性は、価値指標のひとつではあるが、主たる軸ではなく従たる軸にしかなりえないからだ。

となると、便利なことと感情を揺さぶるものにわかれる。が、このふたつの性質を十分に備わっているものはほぼない。もちろん、両方の性質を備えているものもあるが、どちらかの色が強くなったプロダクトになると思う。平成までは、どちらかの面が優れており、他と差別化して消費者から受け入れられれば売れていた。

しかし、令和になってからより多様性が加速したせいで価値観も多くなった。この時代に売れる価値観をつくるためには、便利であり、感情を揺さぶるストーリーの両面があるプロダクトが売れる価値観になるのだと思う。