雑記

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WEBと紙、媒体の特長

現代ではちょっとした調べものをするときに、ネットを使うことが多いと思う。Googleなどの検索エンジンが発達したおかげで、ネットが台頭した初期より情報の取得が容易になった。日常の生活に関することに関しては、本などの紙媒体を買うことも少なくなったと実感している。

 

ここ数年は出版業界の売上が落ち、活字離れの時代と言われている。ネット上には情報があふれ、前述したように特定の情報を調べるだけなら本などを買う必要もないだろう。このまま、数十年後には情報を紙に印刷することは消滅してしまうのだろうか。

ぼくはそうは思わない。なぜなら、紙媒体にしかない特長があるからだ。

 

では、紙媒体の特長とはなにか。それは拡張性と自由性だ。

まずは拡張性だが、その媒体の中核的な使用方法に、機能を追加することができることだ。たとえば、気になったことばに線を引いたり囲ったり、マークを書き込むことができる。また、とくに重要だと思った箇所を破ったり切ったりしてスクラップすることができる。このように紙媒体は読むという中核的な役割を超えて、さまざまな使い方ができる。

つぎに自由性だ。WEBだとひとつの文字情報を上下のスクルールしかできないが、紙であればその制約に縛られることがない。何百ページもある情報を、1ページ目と100ページ目を行ったり来たりできるし、何冊かの本を同時に閲覧することも可能だ。

 

このように、紙媒体は拡張性と自由性の特長がある。そしてこの特長が向いている分野がある。それは、学習と研究だ。

もちろんトレーダーのように何枚もの画面で情報を見れれば問題ない、ということもあるだろう。ネット情報であれば共有もしやすいし、情報の保存も電子機器のなかで完結するので場所を取られることもなく、持ち運びも容易だ。

しかし、学習や研究のように一定上の情報を行ったり来たりしたりして、テキストやビジュアルなどの情報の切り替えの早さは代替えできていないだろう。学習と研究は、まだまだ紙が強い時代は続きそうである。