雑記

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働くこと、それはその環境を選ぶこと

キャリアアップのためにスキルを上げたい、やりたい職業に就きたい、給料を上げたい。そして事業を起こしたい。多くの上昇志向の人は、これらの悩みを持っているだろ。ならば、どうしたら解決するか。

パッと出てくるのは、専門のスクールに行く、読書する、オンラインサロンに入るなど。

さて、どれが正解か。もちろん、全て正解だ。どの角度からでも、その人を大いに成長させてくれることだろう。しかし、メリット・デメリットは存在する。それを見ていこう。

 

専門スクール

専門学校やオンラインスクール、大学などがある。もちろん、その分野のひとまとまりの講座もその部類に入れていいだろう。ひとことでいうと、学校なのだ。

学校のメリットとは、3つある。

ひとつは、カリキュラムがまとまっていること。予習もできるし、復習も可能だ。つまり、よくわからない業界を、ある程度正しい方向へのリーダー(導く)役割をしている。

もうひとつは、教員の存在だ。わからないところは、専門家である教員がおしえてくれる。自分で調べる手間が省けること、そして専門家の答えという担保された情報が強みだ。

さいごは、以上の2つがまとまっているので、アウトプットする・調べる・検証するなどの行動をある程度省略して、一直線に知識や技術を取得できるのが、学校の最大のメリットだ。

逆にデメリットは、2点。お金がかかることと、拘束時間が長いことだ。

 

読書

基本的に書籍(本)のことを指す。WEBの情報も入れてもいいが、そちらを入れると話が長くなるので、本のみに限定して話すことにする。

先に本のデメリットから言おう。それは、自分で本を選択しなければならないことだ。世の中には玉石混合のさまざまな本が出版されている。内容がうすいものあれば、一昔前のもので、現代の理論に通じない本もある。つまり、自分でその本が学ぶべき内容が書かれているかを判断しなければならないのがデメリットと言える。

では、メリットとはなにか。費用が安いこと、情報の取得スピードが早いこと、古典が残っていること、この3つだ。順番に説明しよう。

本の値段は、だいたい1000~3000円だ。もちろん、専門書で10000円したりするが、それは結構まれな話だ。下手な2時間くらいのセミナーだったら、10倍以上の情報量があることも、わりとある。

次に情報の取得スピードだ。動画や音声とテキスト情報を比べると、音声は1分間に300文字程度の情報量に対して、500文字ほどだ。そんなに変わらないじゃないかと言われそうだが、この話には続きがある。受験のときなど、すごい集中している場面では、1分間で1500文字ほど読むことが可能なのだ。なので、集中状態であれば、同じスピードが出せると考えられる。

最後に古典の話だ。一年に出版される本の数は、だいたい7万冊だと言われている。だが、その本がいつまでも本屋に置いてあるはずもなく、毎月入れ替わる。そして、だいたいの本が忘れられて、出版されたことも気づかれないだろう。だが、本当にいいとされた本は残り続けるのだ。それがいわゆる古典と呼ばれるものだ。ビジネス書で言えば、「7つの習慣」や「思考は現実化する」、「人を動かす」などが有名だろう。比較的新しいもので、20~30年前、古いもので80年前、なかには2000年前の「孫氏」を古典とする人がいたり、とにかく古く、現代でも通用する考えが書かれているものを古典という。

そもそも、現在出版されている本は、古典を源流にしているものも多くある。イノベーションはなぜ生まれるか。かんたんに説明すると、いまあるものを組み合わせて、想像できないもの実現させるからイノベーションが生まれるのだ。たとえば、アップルだ。アップルのMacintoshは、従来のパソコンの性能と大きく違ったから売れたのか。違う。使いたくなるようなデザインを、パソコンというプロダクトで実現できたから売れたのだ。つまり、パソコン×デザインを組み合わせて、イノベーションをつくったのだ。

なので、いまある分野のものは、必ずもととなる古典があると考えてみよう。

 

オンラインサロン

近年出てきたことばだが、同じような概念は昔から存在する。それはコミュニティだ。社会人サークルでも、勉強会でも、特定の人しか入会できない集団でも同じだ。

昔はその集団の情報網を持つ人で、その集団に入る資格を持ってないと、それがわからなかった。だから、その存在自体を知らない人が多かったのだ(いまも存在するが)。それが現代では、メディアを通じて誰でも作れ、可視化されたから新しいっぽく見えるだけだと思う。

と、余談は置いてメリットから言おう。それは、そのさまざまな属性の、共同体の人と知り合いになれることだ。スクールとの違いは、そのバックグラウンドにある。スクールの場合は、講師と生徒(生徒の属性は違うが、その分野の初心者である属性はほぼ固定される)以外の属性は存在しない。しかし、オンラインサロンは、年齢も、職業もバラバラだ。その人達と知り合えるのが最大のメリットだ。

逆にデメリットは、その自分の思い描くオンラインサロンを見つけるのが、困難であることだ。インターネットが発達したとはいえ、特定の集団を見つけるのは、なかなかの難易度を誇るのだ。

 

ぬるま湯を抜け出すべし

上記のものが、自分の成長を助けてくれるのは確かだが、ひとつ落とし穴がある。それは時限性のもので、いつか自分が「ぬるま湯」に浸かってしまうことだ。そして、ぬるま湯に浸かっている自覚もないのが恐ろしいことだ。

「ビジネスマンが特定の技術を取得する方法」の記事でも書いた、成長曲線の話だ。なにが言いたいかというと、ある程度の技能を取得すると、そこから成長しなくなるのだ。それがいつかはわからない。しかし、それは確実に存在する。私はそれが「ぬるま湯」の感覚だと思う。どの方法を使っても、いずれ「ぬるま湯」になってしまうのだ。

では、どうするか。自分が不快感を覚える環境(職場)に身を置き続けるのだ。不快感とは、労働環境が悪いことではない。自分の能力が足りないための不快感だ。

細かい説明は省くが、佐俣アンリの著書『僕は君の「熱」に投資しよう』に書いてある。クリリン効果のことだ。つまり、生まれたときはただの人間だったが、人類の何倍も強いやつらといたら、人類最強になっていた、というあれだ。

人間はよく環境動物だと言われるし、本当にそうだと思う。環境でしか変われない。逆に言うと、環境が変われば人間変わってしまうものだ。

 

結論、自分が成長できる仕事場で仕事をするのが、一番のビジネスソリューションなのである。