雑記

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ぼったくりでも許される世界

国が業務委託してつくった新型コロナウイルス接触確認アプリ「ココア」がある。このアプリの作成に数十億円かかって、4カ月も作動していなかったらしい。管理する側が気づかないのも問題だが、アプリをつくった側が動いていないことに気づかないのはありえるのだろうか。

遊園地のジェットコースターだって、何回かの動作確認をして、事故が起こらないと100%に近い水準でわかったからこそ使用されていると思う。そりゃ、事故が起きたら運が良くても大けがで悪ければ死なのだから、事故が起きるアトラクションに好んで乗る人はいないだろう。

結局、構造が変わらなければ、同じような問題は起きてしまうのだろう。デジタル庁の躍進には大いに期待したい。

 

ということを入口に、値段を利益率が高そうな商品を小耳にはさんだので3つほど紹介しよう。

ひとつは、黒板だ。いまだとネットショップでも買えるし、3万円くらいのもある。しかし、学校が購入すると30万円くらいするらしい。

もうひとつは、生徒用の机だ。オフィスデスクとイスの値段はご存じだと思うので、そんなに高くないイメージだろう。ちなみに、ワンセットで50万円くらいするらしい。金属のやつではなくて、おそらく木でつくられたやつだ。

最後は、運動場で行われる集会で使う台だ。4段ぐらい登って目線が高くなる、校長先生が話すときに使うあれだ。それは150万円するらしい。

聞くところによると、大企業では作っておらず、地元の企業がつくることが多いようだ。いや、ぼったくりだろ!と思ったが、一応理由はあるらしい。まず、一度つくられると何十年も買い換えないため、大企業はつくらないらしい。さらに、小さい企業がつくるとコストがかかるので値段はあがるだろう。

 

その企業しかつくってなければ独占産業なので値段があがるのは理解できる。構造は違えど、ビジネスの成立条件として「差別化」が見受けられる。ある意味、自分の能力が最大限生きて、最も有利な戦場で戦っているということでは参考になるかもしれない。

いい事例になるかもしれないが、やはり適正利益で誠実なモノづくりがしたい、と感じた一件であった。