最近、歯科医がガムをかむと歯にいいとよく聞く。唾液の分泌を促し虫歯予防になったり、あごの筋肉を動かすので血流がよくなり集中力が増すなど、さまざな効果があるようだ。
筆者も、大学受験時代にはお世話になった。なかなか学習に集中できないときに、ガムをかむと不思議と集中でき、勉強が捗るのだ。そのおかげか、センター試験の英語では、一年間で100点ほど点数が上がった(もとが低かったのもある)。
血流をよくするのはポイントのようで、脳を活性化させるようだ。アメリカのビジネスマンはよくジムに通い体を鍛えるというが、理にかなっていることのようだ。
蛇足だが、ガムが髪についたときの対処法を紹介しようと思う。なぜなら、筆者が寝落ちしたときに髪に着いてしまったからだ。ガムはとてもしつこい。なにもせず剥がそうとしたら、髪を切るか、抜くしかないくらい厄介だ。
だが、どんな厄介でも対処法は存在する。ガムの場合はいくつか方法があるが、家にあるものでの対処法を紹介する。
使うものは「油」だ。髪とガムをよく乾かして、ガムに塗り込んで、3分ほど待つだけでいい。油にはガムを溶かす作用があるようで、あとはコームなどで髪とガムを剥がすことができるようになる。
日本のガムは安全か
ガムのぐにぐにした触感を「ガムベース」という原料で味わえる。日本でガムベースとは、酢酸ビニル樹脂が使われてる。それは石油のことであり、つまりプラスチックである。かつては、天然由来の植物性原料「チクル」でつくられていたが、たしか高度経済成長期らへんにコスト削減や大量生産のためとかで、現在のガムベースに変更したようだ。一応、日本の法律上では、飲食するのは問題ないようだ。
日本で売られているガムは、ほぼ100%で石油ガムベースが使われている。ガムの効用は享受したいが、少し不安がある。そんな人には、天然素材のみでつくられたアメリカ発の「Simply Gum」をお勧めする。このガムは「サポジラ」という木の樹液を使用しており、甘味料も天然のものだ。値段は日本製ガムの2倍以上するが、飲み込んでも健康の問題はないとうたっており、安全面も担保されている。ひとつ問題点をあげるとすれば、アメリカのニューヨーク市内でしか販売されてないため、購入は空輸しかない点だ(さらにコストが高くなる)。だが、一度違いを比べてみる価値はあると思われる。
ガムがいつごろから歯にいいと認識されたかはわからない。が、夢のマイホームのようにメディアが価値観をつくったのだろうと思う。やはり、メディアは世の中を変えるチカラを持っている、と思った今日このごろである。