雑記

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若さと等価交換で得るもの

人生のステージを考えるうえで、年齢はほとんどの人が考慮に入れるべき要素だろう。なぜなら、そのときどきで出来ることや状況が変わるからだ。学生や若いときなら膨大な時間があるように、50代ほどになるとお金や人脈があるなど、持っているものがそれぞれ違う。

いま、20代から30代になろうとしている時期に、若さとはどう使うべきか考えていきたい。

 

では、若さと老いとで何がメリットか。

 

若さの特長はふたつある

ひとつは、身体能力が高いことだ。

身体能力とはふたつあり、感性や脳力が優れていることを指す。

感性が優れているとは、モノやコトを受け入れて違いがわかっていくことだ。たとえば、若者ことばというものがある。年配のかたは、なぜそれが使われるか、どう使うのか理解できないというが、若年層はそれを日常で使っている。また、そのことばを使うことが不適切な場面では、状況に合わせたことば遣いができる。これらは、新しいものを吸収できること、そして違いが認識できることから来るものだ。

脳力が優れているとは、質を担保しながら作業を長時間継続できることだ。例として、読書や映画鑑賞、スポーツなどが、いまより長い時間続けてしたり、学生時代はレポートを短期間で仕上げたり、仕事を徹夜でこなしたりなどできたのではないだろうか。

これらができなくなるのは脳の衰えたからだ。高い集中力を継続するのは、若いときしかできない。

 

もうひとつは、身軽であることだ。

身軽とは、経験的にも精神的にも束縛するものがない状態のことだ。

経験的な身軽とは、ものごとを判断するときに知識が少ないためブレーキを踏むことがないことだ。経験によって獲得した知識や知恵、思想などがあると、失敗しないだろう選択を取ることが多くなる。それでは、新しさの獲得はできない。なので、経験が少ない若いときは挑戦できる。

精神的な身軽とは、家族や友人などが少ない状態をいう。家族ができれば、リスクのある選択は取りづらくなる。起業や転職、事業投資など、万が一失敗すれば養っていくことが難しくなるし、悪い方向に転じれば負担も増える。年齢を重ねれば友人たちの評価もいっそう気になってくるので、無難な道を選びがちだ。そういうしがらみがなく本心から選択できるのは、若い時分であるだろう。

 

では逆に、老いで培われるものはなんだろうか。

ぼくが考えたのは、ふたつある。

ひとつは、判断する力だ。蓄積された知識や経験、それらに基づく思考や価値観を獲得しており、自分にとって最良を選び取ることができる。専門的な能力もそれらに含まれる。

もうひとつは、時間短縮の手段だ。お金や権力(ポジションとも)、人脈によって、作業や事象にかかる時間を大幅にカットできる。

 

若さも老いも、それぞれに強みはある。しかし、老いの強みを最大限生かすためには、その前にどれだけ若さを活用できたかにかかってくると思う。

ぼくが好きな漫画「左ききのエレン」にでてくる考えかたで「自分が持てる手札で勝負するのが、人生ゲームだ」とあった。

どの手札で何を選択するのか、それによって人生の岐路は変わってくる。