うつ病は性格だと思われたり一度なったら寛解は困難だと思われているが、適切な情報の分析と環境変化で治る。もちろん状況によって薬物治療と並行するが、軽度のものであれば生活環境や食事を変えて症状が改善されるものもある。
しかし、うつ病や精神疾患は医者にかかり、対面や薬の処方でしか治らず、また一度かかると寛解するの難しいと思われている。しかし、言語情報や写真、バイタルデータ等をもとにアプリやゲーム、デジタル機器等のICTで治る時代に突入している。そして初期段階に通院すれば、重篤な症状にならない。
また、自律神経失調症や気分の落ち込み、モチベーションの低下など、軽度で持続性の高い状態に関しは早期発見・早期治療が、大局的に人生の得である。その概念を紹介するとともに、対策ノウハウを提示する。
■メンタルヘルスはデータでわかる時代
・病気の約20%は精神疾患が占める
・従来は、うつ病は対面治療と薬で治療をする
・先進国で注目されているICTでの治療
■どの情報でうつ病を予防できるか?
・バイオマーカーに注目
・ことばと言い方に気を付ける
・話した音をよく聞く
■IT技術を活用して脳をハックせよ
・言語処理アプリでうつ病なおす
・ゲームでADHDを改善する
■ヘルスケアのトップはアメリカ
・実際に現場で使われているアプリ
・日本ではまだまだ研究を継続する
・精神科医としてできること
田澤雄基 ※出版経験なし
学生時に起業、その後会社を売却する。精神科の専門医を取得後、慶応大学にて研究活動に専念する。医学博士取得。医療系ベンチャー「ライフインベスターズ」を創業する。内科・生活習慣病・心療内科の診療所「MIZENクリニック」院長。m3.comなど医療系WEBメディアで寄稿経験あり。