雑記

雑記

質と量、どちらが重要か

訓練された軍人とヤクザ(海外ならマフィア)どちらが強いだろうか。ここで考えたいのは、軍人は法律を守り、ヤクザは無法で現実に即して戦闘を行った場合ではない。単純に一対一で条件は同じなら、どちらが勝つかという問いである。

 

私の答えは、ほとんどの確立で軍人が勝つである。なぜか。

それは、軍人が給料をもらいながら、人を殺す技術を仕事として磨いているからである。逆に、ヤクザの場合、誰かから教わるではなく我流で強くなるしかない。しかも、自分が食っていくためには、強くなる以外で金を稼がなければならない。

たとえるなら、アスリートやアーティストに対して、実業団や企業所属、週末活動家のようなものだ。前者はお金をもらいながら仕事としてパフォーマンスを磨き、仕事としてパフォーマンスを魅せる。後者は、暮らしていくために働き、自分の夢ややりたいことを空いた時間で行う。こう考えたとき、どちらのサービスを受けたいか、どちらの商品を買いたいか答えが出るだろう。

 

軍人は、技術的ノウハウがたまっており知識も体系化されている軍人の方が、正しいやり方を指導してもらえ、フィードバックをもらえる。そして職務として遂行するので、多くの時間をそれらに関することに使うことになる。これらのことから、軍人とチンピラがケンカをしたら高い確率で軍人が勝利するだろう。

 

結局のところ、強くなるためには正しい方法と、ひたすら量をこなすしかないのだろう。

興味のあるテーマ

自分はなにに興味があるのか、わからない状態が最近続いている。散漫的な興味のあることは多いのだが、もっと時間をかけるような、大きなテーマが見つからない。単純に、考えが深めれてないだけかもしれないが、自分のなかに答えはない。そもそもの話であるが、自分のなかにある程度蓄積された知識がないと、判断できないことだと思う。井の中の蛙状態では大海を知ることはないからだ。しかし、方向性は見つけるべきだろう。

 

ひとつ言えることは、その商品・サービスに確かな技術が使われている分野には興味がある。ビジネス関連が多く、すべての分野に興味があるというわけではないが、とくに次の時代をつくっていくような、先端の技術はおもしろいと思う。

そしてそういう技術が培われた背景には、その人の努力や時代性、ストーリーなどさまざまな要因があると思われるので、それを知っていく過程もひとつひとつ解き明かしていくようで心躍るものがある。例をあげると、再生医療ユニコーン

そういう意味では、以前習っていた囲碁に近いものがあるのかもしれない。囲碁とはカンタンに言うと、まっさらな盤上から戦略や戦術を使い、相手を知りながらひとつの答えをつくる。それが相手より優れていれば、ゲームに勝てる。あいにく、私は低段者止まりであったが。

 

そう考えると、高い技術と高い技術の、気遣いなどなく本気でぶつかり合い、お互いを高めてつくっていくようなプロダクトやプロジェクトに惹かれている部分がある。

今回わかったキーワードは、「最先端」「技術力」「本気」といったところか。まだまだ漠然としているので、引き続き詰めて考えていきたい。

1分で話せ 書評

本書は相手に伝わる、コミュニケーションの技術を解説した本である。著者は、ソフトバンク孫正義氏の発案した、孫氏の後継者を育てる学校「ソフトバンクアカデミア」のCEOコースで年間1位の(プレゼンテーションによる)成績を修めた経験を持つ。

人の話は、80%の内容が聞かれていない。これは、どんなに一生懸命聞いている人がいても、変わらない事実である。なので、長い説明やわかりにくい論理でプレゼンテーションをすると、より伝わらないことはおわかりだろう。このことを前提に、必要な個所以外を削り落とし、1分で話す技術が書かれている。

 

本書のポイントは3つある。

ひとつは、内容から考えるのではなく、そのプレゼンテーションを誰が聞くのかである。内容が素晴らしくても、その聞き手にとって必要のない、興味のない内容であれば、聞く気にもなってもえないからだ。まずは、誰に聞いてもらいたいかゴールをイメージする必要がある。

もうひとつは、カンタンにスッキリ書かれているかだ。難しい言葉を使っていたり、話が長くなるほど、理解度は低下していくからだ。とくに業界用語などをクライアントにした場合は、理解されないことは経験があるだろう。中学生でもわかるように話せば、理解は促進されるだろう。

最後に、どのような構成で伝えるか。理解してもらうためには、わかりやすい論理で構成を考えなければならない。一例として、結論と3つの根拠の構成がある。このように、ロジックも必要箇所以外はそぎ落とす必要がある。そうすることにより、相手に伝わりやすくなるのだ。

 

トップセールスマンは話が短いとよく聞くが、伝えるべき内容を極限まで削り提案をしているのでだからだと推測できる。必要ないものを売りつけてくる営業マンは商品の説明が長く、興味がないにも関わらず話し続けていたように感じる。

これらは営業マンに限らず、理解と行動を促す職種は必須の考え方であろう。

 

プレゼンテーションを行う人はもちろん、コミュニケーションを勉強し直したいすべての人に読んでもらいたい。

クリエイターに必要な能力

編集者やライターに必要な能力はなんだろうか。求められるのは、売れるものをつくることと、いいものをつくる能力だ。

 

まず、つくったものがどれだけいいものでも売れなければ、それはいいものではないというレッテルを貼られる。もちろん、売れているものよりいいものは多くある。しかし、消費者に認知されなければ、中身がどれだけ高品質でも社会に価値を認められない。また、企業は営利組織であるため、継続的にものづくりをするためには利益を出すことが求められる。

たとえば、いまでは多くの人に知られている「鬼滅の刃」という漫画は、ジャンプ連載初期の読者ランキングでは下位であった。もし、アニメ化やプロモーションなどがなされず認知度が低いままであったなら、途中で打ち切りの可能性もあっただろう。結果としては映画化するまでになったが、打ち切りであったなら、これほど人気にはなっていなかっただろう。これらの理由で、まずは売れるものをつくる能力が求められる。

 

次にいいものをつくる能力だ。編集者は実際にクリエイターではないため、いいものを世に送り出すといってももいい。どれだけ売れても、それらが必ずしもいいものとは限らない。商品はさまざまな要因で消費されるがロングセラーとなるものは、少ない。本当にいいものは、長く使われる。

古典がいい例だ。アドラーシェイクスピアなどは、いまでも読まれたり読まれたりする。聖書はキリスト教が成立してから、ほとんど形を変えずに残っている。ビジネス書は、上位に名を連ねる本は100年以上前にかかれたものも多い。

このように、いいものは長く多くの人に消費される。売れることも大事だが、私はいいものをつくることに重きを置きたいと思う。

 

そして、上記ふたつの能力の根幹となるものがある。それは、ジャッジする能力だ。企画段階や製作段階、詰めの段階でコンテンツを判断しなければならないときがある。売れるものをつくっても、クオリティの高いものをつくっても、世に出すためには、判断を下さなければならない。最終的な選択がコンテンツの質を決めるといっても過言ではないだろう。

操上和美氏は、納得した仕事だけを受け、納得するまで写真を撮ることで有名だが、いちばん大事なことは、撮った一枚の写真を判断することだという。

 

技術は積み重ねて、進歩させることができる。しかし、読者としての感覚は、膨大な量と、それらに対してどれほど思考したかによってしか磨かれない。さらに言うなら、若いころの感受性はそのときしか培うことができない。このことをは、常に念頭に置いておきたい。

情報量から見る3次元と2次元との違い

駅の中で宣伝用のポスターを見た。いわゆる交通広告と言われるやつだ。そのポスターには人物が写っており、イラストレーションと実写の2種類があった。

パッと見ではイラストレーションのほうはきれいだな、ぐらいの感想だった。ただ実写と並べてみると違和感がある。なにが違和感なのかと考えてみると、目の大きさだった。イラストレーションが実写より、目測だが縦の目の大きさが2倍ほどになっていることに気づいた。

現実でも見た目の第一印象決める重要なパーツは、目が91%だそうだ。その他は唇や髪型があるが、それらは約30%ほどらしい。もちろん細部にこだわるのは大事だが、人物において目の印象が、そのグラフィックの印象を決定づけるのは間違いない。

たしかに、最近の女性のメイクを見ていると、目元を鋭くしたり、逆に柔らかくしたり、涙袋に印象をつけたりと、目にまつわるおしゃれが増えているように思える。

 

情報過多の時代でいいものはわかるのか

では、なぜこんなにもイラストレーションなどが増えたのだろうか。理由はふたつある。

ひとつは、画像は文字の7倍もの情報量を伝えることができるとされており、テキストだけで構成されるメディアより差別化がしやすい。そのため、ある程度のスキルを持つ人たちが、特定なことにカスタマイズされたイラストレーションを量産してつくられたのだろう。

もうひとつは、率直な意見を言うと、IT化による全人類が発信できるからだ。上記の有用性に加え、誰もがつくれ、誰もが発信することができる時代になったので、クオリティの高低にかかわらず多くのプロダクトがつくられたのだと思う。

ちなみに、動画だと文字の5000倍の情報量を伝えることができるらしい。一説によると、YouTube動画の一日に投稿される動画を見終わるには、83年かかるそうだ。

 

このように情報過多の時代で、情報量が多いことはけっしてメリットではない。なぜなら、その情報が有用だと担保されていないからだ。もはやすべての情報を網羅し、正誤や品質の高低を判別するのが不可能な時代で、発信側も読み手側にもモラルが求められることなるだろう。読み手が間違った情報や、よくない商品やサービスを支持すれば、それが時代の回答となりえるからだ。

本当にいい商品・サービスやいいことをしている人が報われる時代になってほしいものだ。

東京都議会議員選挙

本日、東京都議会議員選挙に行ってきた。前回のときは政治に興味も投票ののモチベーションもなかったたため、投票の存在自体も忘れていた。

新型コロナの影響で、国の主導する制度や方針、行動など知る機会が増え、政治にも興味を持った。ここ一年ほどで、どれだけ国の決める方針が重要なのか知ったし、縛られることも実感した。そのため今回は選挙に行こうと思う。

 

とはいえ、ギリギリに選挙会場にいった。到着したのは締切時間の5分前ほど。なぜこんなにギリギリの到着になったかと言うと、期日前投票の会場の区役所に行ってしまったからだ。もちろん、区役所は消灯していた。電話を掛けると住居近くの学校が選挙会場だという。

雨の中、カッパを来て3キロ先の区役所に自転車で到着したときは、締切時間20分前だった。ほんとうに焦って自転車をこいで、なんとか5分前に到着することができた。

中学校に入るなんて、おそらく10年以上ぶりだ。地元の学校ではなかったが、公立の学校らしく古めかしい靴箱や机などに感慨を覚えた。

 

投票の時間は5分もなかっただろう。すぐに自宅に帰宅したわけだが、自分の一票が日本の政治を動かすことになると思うと、もう少し政治に興味を持とうと思えた。

現在、選挙の投票率は約半数ほど。高齢社会なので、相対的に若者の意見は通りづらいし、そもそも若年層の投票率は低い。たしかに、投票のやる気はないかもしれない。ただ、選挙会場に行って投票してみると、意外とおもしろい。数年に一回しかないのだから、ちょっとしたイベントのつもりで、次回は投票に行ってみると新しい発見があると思う。政治と考えると興味を持ちづらいかもしれないが、自分たちの生活を変える人でもあるし、ちょっとしたエンターテインメントとしても楽しめるのではないか。

次回の選挙は衆議院選挙だ。そのころにはライターか編集者を名乗って仕事をしているはずだ。

人材エージェントにいまの転職市場を聞いてみた

先日、某大手人材会社のエージェントに転職の相談をしてみた。Withコロナの流れで、急激に落ち込んでいた転職市場が従来の大きさに戻ってきているらしい。比率にすると、回復率は92%だそうだ。もちろん、旅行や飲食、店舗などの業界は採用数を抑えているそうだが、IT系や関連するサービス、業界は売上を伸ばしているらしい。そのため求人数が戻ってきている。

 

そうは言っても、実際の内定率は上がっているか不安だったので、採用の各段階においてどれほど変化しているか聞いてみた。

書類通過率は約6%で、コロナ前と比べ半分の確立だ。そして一次面接通過率は4割ほどで、これはコロナ前と変わらない数値だそうだ。また二次面接では、通過率を7割超ほどである。

この数値から、5社面接に到達すれば2社受かる計算になる。そもそも話ではあるが、書類通過率が下がっても、面接にたどり着く企業を増やすしか対策はないのである。

 

今後やることは2つだ。

ひとつは、企業をできるだけリサーチし、どの媒体からでもいいので応募すること。

もうひとつは、面接対策の徹底だ。

もはや、どれだけ量をこなせるかの勝負になると思うので、計画を立ててこなしていきたい。