雑記

雑記

SNS・PVの反響の大きさと、実際に書店で本を買い、お金を落とすかは別の行動である

近年こぞってどこの企業でもWEBメディア、とくにnoteをやっている。出版社も例に漏れずやっているが、出版社のブログやnoteが意味のないように見える。
なぜか。
 
理由は2つある。
ひとつは自己満である。ネットを使ってのプロモーションは指標を追わなければ、やっている感で継続しやすい。稼働量と記事数、クリック数やいいね数などが増えると、活用できているように思えてしまう。
もちろん運用した効果はある。しかし、費用対効果は怪しい。WEBメディアのサーバーやセキュリティの固定費、そして制作の人件費。おそらく知識ない内部の運用より、プロのそこそこ高めの初期投資の方が、大局的に儲かるのではないかと感じる。選択と集中。たしか某経済メディアと出版自社メディアでは、月に1000倍くらいPVが違ったような。
 
もうひとつは意味のない記事だ。PV増えずコンバージョン率の増加にならないもの、つまり、WEBマーケティングクロスメディアが、書籍購入の増加のベストソリューションになっていないという事実。また、PVがなまじ増えるために効果が出ている錯覚で、コストを垂れ流す。
SNSのいいねが1万あっても、購入部数に影響がないこともある。例は書店発信のもので、実際売り上げはほぼ変わらなかったらしい。SNSはあくまで無料のコンテンツであり、いいねにも等級があり価値が違うことに気づく。
PR・広告=マーケティングの手法のひとつに過ぎない。無料はうまく使えれば良いが、タダほど高いものはない。

「いきの構造」の視点で見る宣伝の本質とは

広告が邪魔と感じると言われて久しい。とくにインターネットが登場してからは、広告の質が落ちた。なぜか。
不快な広告表現はいやらしい。主にWEB広告やYouTube広告が不快に感じる理由は、質が低い。ぼくが考える質の低さとは、そこに技術もコンセプトもなく、露出量という数の暴力だけが存在するからだと思う。
たとえば、無料提供の安っぽいBGMや、漫画のような強調する視覚効果のように、違和感ある表現などだ。
広告とは宣伝であり、松下幸之助いはく「有益な情報をお知らせする義務がある」とのこと。IT革命以前の広告は、クリエイターたちの作品として世に出ていた側面がある。しかし、いまのネット広告は「露出」、つまりリーチ数という数字のみを追う。なので、薄利多売な広告が乱造され、作品・顧客目線としての質が低下している。
 
元々、広告は必要なものではなかった。が、現代では広告は邪魔・不快なものに格下げされてしまった。それを「いきの構造」で解釈すると、広告の質の低下=いきではない、からだ。
いきの構造は3つの要素を持つ。媚態と意気地、そして諦めだ。ぼくは媚態=誠実性、意気地=芸術性や専門性での培った技術、諦め=押し売りしないが、伝わる視座だと考える。これらが不足するがゆえに、広告が野暮になったのではないだろうか。
 
良い広告は、それが作品として成立する、もしくは、いやらしさを感じず、インサイトを気づかせてくれる。
例としては石岡瑛子さんの広告を見てみてほしい。訴えかけるものを感じた。「石岡瑛子とその時代」を読むと、クリエイターでありながらアーティストで、しかし彼女の中心にはクライアントワークがあった。
仕事そのものが移り変わるいま、サラリーマンが生き残る「サバイブ」のヒントがそこにはある。
 
さて、本書は約100年前の書籍である。国内では西洋思想や文化が流布された。そのカウンターカルチャーになりえる。電子本はこの時間を超えていけないだろう。

【書籍企画】大麻を合法的に医療的に使う~メンタルヘルス的なカンナビジオールの教科書~

タイトル

大麻を合法的に医療的に使う~メンタルヘルス的なカンナビジオールの教科書~

 

コンセプト

長年、日本では大麻は非合法であったが、医薬品で少数の使用は認められ並行輸入されており、個人が使用することも可能である。海外のグリーンラッシュにより日本での認知度向上と金融の投資対象としての拡大を見込んで、その大枠を捉える。

 

解説

麻から抽出される成分「カンナビジオール」という薬が注目を集めている。恒常性を整えたり、ストレス解消、リラックス効果などをもたらす。北米をはじめとして起こっている「グリーンラッシュ」という市場の広がりは先進国で注目され、数年のうちに数兆円規模と予測されている。日本でも近年国会で審議されている。類書で解説されている本があるが書籍数は少ないので、健康とビジネスの両側面からの構成により新しさを出す。カンナビジオールの輸入や販売を日本の最前線で行う株式会社ワンインチの代表取締役である柴田耕佑に概要と説明、世界と日本は今後どう変化していくかを解説してもらう。

 

対象
・新しいメンタルヘルスを試したい人
・新しい投資対象を探しているビジネスマン
 
構成案

■グリーンラッシュからマーケットは生まれるか

・世界で大麻が注目された北米の動きや概要を解説。

■なぜ大麻法の改正をするのか

・日本では栽培はできないが、輸入はできる事実。構造を輸入者視点で解説。

うつ病に効果あり。世界の投資家も注目する効用

大麻成分やカンナビジオールの効果、実際の海外、日本における使用例を列挙。投資家が注目する理由を上げる。

大麻の歴史を紐解く

・ざっくりと大麻の歴史を紐解き、改正に繋がった理解につなげる。

■カンナビジオールの日本市場は拡大していくか

・最新の法律改正や輸入状況により、今後の動きを推測。

 

著者候補

・株式会社ワンインチ 代表取締役 柴田耕佑

国会のカンナビジオールに関する議員連盟でオブザーバーで呼ばれるカンナビジオールの専門家である。著書はないが、ビジネス分野のWEBメディアで寄稿あり。

・監修者:日本臨床カンナビノイド学会 理事長 新垣実

 

ゴール
大麻とカンナビジオールの概要を知る
メンタルヘルスか、もしくは投資対象として有効だと知る

【書籍企画】リビドーマネジメントの教科書~人生のタイムマネジメントと恋愛の投資効果~

タイトル

リビドーマネジメントの教科書~人生のタイムマネジメントと恋愛の投資効果~

 

コンセプト

脳科学と医学の視点から見た、現代の性欲を管理する知識と技術を取得。やる気と同様に、発散と集中を支配し制御下に置くノウハウを解説。性欲の構造を知り、時間節約ができるとともに人生における投資対象のひとつとして価値を計る。

 

解説

モチベーションやマインドセット、ルーティンなどのメンタルトレーニングや、食事や睡眠、運動などの身体的健康の促進などの書籍は多数あり、有用さは証明されている。欲望と向き合う意識の本はあるが、真正面から性欲を科学的に記述した本は少ない。性教育が進む欧州の書籍はあるが、日本人著者は経験則による啓発系統の本が多数である。

近年、幼少の性教育が導入され、日本の性に関して表に出さない暗黙の了解も崩れつつある。リベラルブームに乗じて性欲を制御する技術を、脳科学と医学の心と身体から解き明かす。

 

対象
・目的や目標は明確だが、欲望に負けてしまう大学生~30前半(とくに男性)
・ビジネスにおいて市場価値向上を狙うマネジメントに行かない層
・専門スキルをまとまった時間で獲得したい層
 
構成案
■人類は、性欲の歴史を背負っている
・インターネットが登場するまで、娯楽のひとつに数えられたセックス。その歴史をざっくりと解説するとともに、IT登場で欲望がどの変わったかを説明
■現代の天才こそ「英雄色を好まず」
・IT時代を代表する孫正義堀江貴文など、時代を作る人は色を好むと言うより何かに没頭している。人物分析、また現代の状況も踏まえ、娯楽における性欲の立ち位置を知る。事例提示の章
■リビドーのマネジメントこそ、最大の武器に
・性欲のコントロール方法とメリット解説
■賢人は本能に背を向ける
・性欲をコントロールする具体例、ベイビーステップを列挙
■結婚・恋愛・性欲を数字で見る
・結婚・恋愛、性欲を客観的数字で評価。費用効果を幸福度と合わせて、結婚後の満足度と独身を比較
 
著者候補

中野信子脳科学者) ・茂木健一郎脳科学者)

・宋美玄(医師・性科学者) ・Daigo(メンタリスト) ・森川友義(早稲田大学教授)

 

ゴール

・性欲の仕組みを理解し、性欲をコントロールするノウハウを獲得する

・その上で、人生の時間の使い方を各々自問自答し、時間の使い方を改める

・新たに目標設定をする

・なお、どのステップまで行くかは読者次第

出版業界の縮小は読書離れなのか

出版業界でもITシステムは使われている。取り次ぎも本屋にもITがなければ、より多くの労働が必要になる。しかしもっと効率的にできることはある、と思ってしまう。やはり導入コストの存在は大きいのだろう。

近年は業界縮小から紙離れと言われる。インターネットの登場以後、多くの娯楽が生まれたので、本以外を消費するようになった。縮小のひとつの要因だと思う。しかし、それだけを原因として思考を止めてしまうのは、もったいなく感じる。

 

ぼくの考えだが、出版市場はざっくり人口に影響されると考える。そして読書数が多い世代はおそらく15歳~40歳くらいまで(経営者や学者は別だが)。学業や研究、仕事で必要なるし、活動量が多いのは若い世代なのだから、まあそうなるだろう。
もちろんスマホなどのツールにより全体的な読書量は減少しているだろう。だからと言って全体への影響を「若者が読書をしない」という、あるクラスターだけが持っている特性と結論づけるのは早計じゃないか。たぶん年配者も同様に読書率は低下しているはず、バビロンの粘土板の若い者批評のように。

 

さて、人口の考察に戻ろう。1995年は2.6兆円の業界規模だ。その20年前の1975年は第二次ベビーブームだった。つまり、戦後で出生数2位の世代がメインの読書世代である20-40歳になったので最大規模になったという考えだ。
第二次ベビーブームから人口は減少しつづけたので、一考に値するだろう。その後、10年平行で規模を保ちつづけたのは、産業発展によるものだろう。地底人のように狩猟生活なら勉強の必要はないが、先進国はあらゆる仕事が生まれる(もちろん廃業するものもあるが)。
となると、以降の約20年間で出生が原因で2000万人くらい読書人口は減ったのではなかろうか。であれば、シュリンクの半分くらいの原因になるかもしれない。

 

問題はあとの半分なのだが、先進国病とでも言えよう。構造に文句を言っても仕方がない。とりあえず、コストカットの方向で考え、残ったリソースを品質向上とプロモーション、企画づくりに生かす感じになるのか。

企画という意味では、松岡正剛さんのたしか丸善でやっていた本屋構想は時代を先取りしていると思った。数年で閉店したが、本のあり方として新しい定義を生みだしていたと感じる。本も「モノ」や読書体験から、エンタメ化する日も近いのか。読書体験にも値段を付けて、高・中・大衆のように階層化サービスにするかもしれない。
パレードの法則のように高級路線の構想を早めに考えた出版事業者が成功すると思う。

ラスクルのような低コスト印刷サービスのようなものが生まれてしまったら、と思うと恐ろしい限りである。

不感症は視野狭窄を生み、存在を軽くする。「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか」を読んで

本気で後悔したのはいつだろうか。各教育機関での受験か、一番好きだった人の失恋か、結婚か、新卒か、それとも親しい人の死に目だろうか。呼吸困難になるほど泣いたのは小学生以来な気がする。
時が経ち過去を悔いるのは、なぜか。それはたぶん、いまに満足していなからだ。いや、将来のたどるだろう経験より、過ぎ去った時間のほうが楽しかったと思っているからではないかと思う。
そうなってしまうのは、思考し選択する根底にある、人生の信念なるものが薄いからだと感じる。朝起きるのがつらいのは思想に連なる目標がないからだし、未来に希望が持てないのは、そもそも未来の展望がないのだ。展望がないのは歳を重ねて、感覚の不感症になったから。
ということを考えながら、本書を読んでみて考えたことを書いていこうと思う。
 
本書の感想など
東大生やインテリに足りないのは哲学らしい。高学歴はあらゆる「知」を学び取得するため、情報処理能力と知的生産性が高い。
ではなぜ、その中で人生を悔いる人が一定数いるのか。
 
それは科学的な知識は博識だが、人生を支える思想=哲学が欠けているからだろう。なので、能力や経験、人格、人脈は最高峰なのに、好きなこと、自分の価値観に従うこと、人生にとって意味のあることと乖離する。それを中年になって気づき、崩壊するのかもしれない。「自分にどれだけ向き合うか」「内観」「本心で生きる」ことに頭脳明晰さ、知性の高さは関係ない。
とはいえ、知識と思考力が強い方が人生哲学的なものはもっている可能性は高い。そもそも高学歴だったり結果を出すのは、その行動を支える哲学を持っていたからだ。だがむなしくなるのは、それが偽物=本心でなかったからだろう。
 
哲学が人生を支える羅針盤になることはわかった。では美意識の意義はなにか。
ぼくの体感で必要なわけは「気づく力」を付けるためだ。美意識を持つと快不快に敏感になる。論理ではなく、感覚によって最適解を選べるようになる。いや、長期的に自分に良い影響を与える選択肢が浮かび上がると言えばいいだろか。
バカの壁」に心の係数の大きさによって「現実の重み」が違ってくるとある。当事者意識のことだ。美意識という感覚が鍛えられていると、現実の重みを感じやすいのだ。
 
審美眼があれば、心地よい生活を送る選択ができるということなのだろう。

【書籍企画】棋士はなぜひらめくか〜その経路と習得の情熱の秘密〜

タイトル
棋士はなぜひらめくか〜その経路と習得の情熱の秘密〜
 
コンセプト
「不安な時代」というパラダイムが蔓延する中、専門性や企画スキルの獲得のためにすべきノウハウの提示。棋士を切り口として、ひらめきと専門性を連想させる職業における、上記のエッセンスを抽出する。
 
解説
・頂点は才能+努力の証明。自分も棋士を目指したことがあるが、その学習量や費やす時間の膨大さは計り知れない。若くしてタイトルホルダーになるには、努力の総量といくつもの壁を乗り越えた工夫があるはず。若き孫正義に匹敵するのではないか
・その勉強方法と工夫、そして対局のひらめき(アイデア)を生み出した源泉のノウハウを明らかにする
 
対象
・アイデアの作り方を知りたい企画職
・スキルの習熟を平均以上に、プロフェッショナルの位置づけにしたい
・勉強の方法を知りたい新卒から30前半の平社員
 
構成案
棋士の頭の中の生態を明らかに
・プロになるまで、タイトルを取るまでのハイライトを簡単に
囲碁の出会いと、幼少期の鍛錬方法
・継続できたのはなぜ?目標設定と信念、諦めなった理由
■ひらめきと転換
棋士のひらめきとはなにか、言語化してみる
・何をしたときは調子が良くて、悪くなるか
・身体のメンテナンスも大事
■近道と遠回りで発想力を育てる
・幼少期の練習
・強くなったと実感したのは○○したから
・壁はこう乗り越えた
・普通のプロとトップ層の違い
・違いは量もそうだが、工夫と思考の仕方
棋士と一般人の違いは
・一般人は思考停止が常
棋士の日常
棋士のノウハウを日常に導入
■いまからできる発想育成方法
・まず基礎を固める
棋譜を並べる
・対局で出力する
感想戦のフィードバック
・家に帰り、自分で考えること
 
著者候補
・一力遼(いちりき りょう)25歳。タイトルホルダー
 早稲田大卒。河北新報社の新聞記者(囲碁界初の新聞記者棋士
囲碁界の頂点であり、ビジネスマン。他にない差別化(藤井聡太も含む)
・許家元
 台湾出身。日本とは違う学習方式や思考法がある可能性大。囲碁の本場は中国で、その養成機関も日本より過酷な競争環境である。近い国なので、本場に近いエッセンスを持っているのではないか
・その他、令和三羽烏の二人の対談や、将棋の棋士をキャスティングすると
 共通点と違いが浮き彫りになり、2度おいしい学びになる可能性がある
※一力遼は棋士+ビジネスマンの差別化
 許家元は本場仕込みのノウハウや思考があるという売出しが出来る差別化
 
ゴール
・学習方法 アイデアのつくり方のノウハウを知り、実生活で生かす