SNS・PVの反響の大きさと、実際に書店で本を買い、お金を落とすかは別の行動である
もちろん運用した効果はある。しかし、費用対効果は怪しい。WEBメディアのサーバーやセキュリティの固定費、そして制作の人件費。おそらく知識ない内部の運用より、プロのそこそこ高めの初期投資の方が、大局的に儲かるのではないかと感じる。選択と集中。たしか某経済メディアと出版自社メディアでは、月に1000倍くらいPVが違ったような。
「いきの構造」の視点で見る宣伝の本質とは
たとえば、無料提供の安っぽいBGMや、漫画のような強調する視覚効果のように、違和感ある表現などだ。
いきの構造は3つの要素を持つ。媚態と意気地、そして諦めだ。ぼくは媚態=誠実性、意気地=芸術性や専門性での培った技術、諦め=押し売りしないが、伝わる視座だと考える。これらが不足するがゆえに、広告が野暮になったのではないだろうか。
例としては石岡瑛子さんの広告を見てみてほしい。訴えかけるものを感じた。「石岡瑛子とその時代」を読むと、クリエイターでありながらアーティストで、しかし彼女の中心にはクライアントワークがあった。
仕事そのものが移り変わるいま、サラリーマンが生き残る「サバイブ」のヒントがそこにはある。
【書籍企画】大麻を合法的に医療的に使う~メンタルヘルス的なカンナビジオールの教科書~
長年、日本では大麻は非合法であったが、医薬品で少数の使用は認められ並行輸入されており、個人が使用することも可能である。海外のグリーンラッシュにより日本での認知度向上と金融の投資対象としての拡大を見込んで、その大枠を捉える。
麻から抽出される成分「カンナビジオール」という薬が注目を集めている。恒常性を整えたり、ストレス解消、リラックス効果などをもたらす。北米をはじめとして起こっている「グリーンラッシュ」という市場の広がりは先進国で注目され、数年のうちに数兆円規模と予測されている。日本でも近年国会で審議されている。類書で解説されている本があるが書籍数は少ないので、健康とビジネスの両側面からの構成により新しさを出す。カンナビジオールの輸入や販売を日本の最前線で行う株式会社ワンインチの代表取締役である柴田耕佑に概要と説明、世界と日本は今後どう変化していくかを解説してもらう。
■グリーンラッシュからマーケットは生まれるか
・世界で大麻が注目された北米の動きや概要を解説。
■なぜ大麻法の改正をするのか
・日本では栽培はできないが、輸入はできる事実。構造を輸入者視点で解説。
■うつ病に効果あり。世界の投資家も注目する効用
・大麻成分やカンナビジオールの効果、実際の海外、日本における使用例を列挙。投資家が注目する理由を上げる。
■大麻の歴史を紐解く
・ざっくりと大麻の歴史を紐解き、改正に繋がった理解につなげる。
■カンナビジオールの日本市場は拡大していくか
・最新の法律改正や輸入状況により、今後の動きを推測。
・株式会社ワンインチ 代表取締役 柴田耕佑
国会のカンナビジオールに関する議員連盟でオブザーバーで呼ばれるカンナビジオールの専門家である。著書はないが、ビジネス分野のWEBメディアで寄稿あり。
・監修者:日本臨床カンナビノイド学会 理事長 新垣実
【書籍企画】リビドーマネジメントの教科書~人生のタイムマネジメントと恋愛の投資効果~
タイトル
リビドーマネジメントの教科書~人生のタイムマネジメントと恋愛の投資効果~
脳科学と医学の視点から見た、現代の性欲を管理する知識と技術を取得。やる気と同様に、発散と集中を支配し制御下に置くノウハウを解説。性欲の構造を知り、時間節約ができるとともに人生における投資対象のひとつとして価値を計る。
モチベーションやマインドセット、ルーティンなどのメンタルトレーニングや、食事や睡眠、運動などの身体的健康の促進などの書籍は多数あり、有用さは証明されている。欲望と向き合う意識の本はあるが、真正面から性欲を科学的に記述した本は少ない。性教育が進む欧州の書籍はあるが、日本人著者は経験則による啓発系統の本が多数である。
近年、幼少の性教育が導入され、日本の性に関して表に出さない暗黙の了解も崩れつつある。リベラルブームに乗じて性欲を制御する技術を、脳科学と医学の心と身体から解き明かす。
・性欲の仕組みを理解し、性欲をコントロールするノウハウを獲得する
・その上で、人生の時間の使い方を各々自問自答し、時間の使い方を改める
・新たに目標設定をする
・なお、どのステップまで行くかは読者次第
出版業界の縮小は読書離れなのか
出版業界でもITシステムは使われている。取り次ぎも本屋にもITがなければ、より多くの労働が必要になる。しかしもっと効率的にできることはある、と思ってしまう。やはり導入コストの存在は大きいのだろう。
近年は業界縮小から紙離れと言われる。インターネットの登場以後、多くの娯楽が生まれたので、本以外を消費するようになった。縮小のひとつの要因だと思う。しかし、それだけを原因として思考を止めてしまうのは、もったいなく感じる。
ぼくの考えだが、出版市場はざっくり人口に影響されると考える。そして読書数が多い世代はおそらく15歳~40歳くらいまで(経営者や学者は別だが)。学業や研究、仕事で必要なるし、活動量が多いのは若い世代なのだから、まあそうなるだろう。
もちろんスマホなどのツールにより全体的な読書量は減少しているだろう。だからと言って全体への影響を「若者が読書をしない」という、あるクラスターだけが持っている特性と結論づけるのは早計じゃないか。たぶん年配者も同様に読書率は低下しているはず、バビロンの粘土板の若い者批評のように。
さて、人口の考察に戻ろう。1995年は2.6兆円の業界規模だ。その20年前の1975年は第二次ベビーブームだった。つまり、戦後で出生数2位の世代がメインの読書世代である20-40歳になったので最大規模になったという考えだ。
第二次ベビーブームから人口は減少しつづけたので、一考に値するだろう。その後、10年平行で規模を保ちつづけたのは、産業発展によるものだろう。地底人のように狩猟生活なら勉強の必要はないが、先進国はあらゆる仕事が生まれる(もちろん廃業するものもあるが)。
となると、以降の約20年間で出生が原因で2000万人くらい読書人口は減ったのではなかろうか。であれば、シュリンクの半分くらいの原因になるかもしれない。
問題はあとの半分なのだが、先進国病とでも言えよう。構造に文句を言っても仕方がない。とりあえず、コストカットの方向で考え、残ったリソースを品質向上とプロモーション、企画づくりに生かす感じになるのか。
企画という意味では、松岡正剛さんのたしか丸善でやっていた本屋構想は時代を先取りしていると思った。数年で閉店したが、本のあり方として新しい定義を生みだしていたと感じる。本も「モノ」や読書体験から、エンタメ化する日も近いのか。読書体験にも値段を付けて、高・中・大衆のように階層化サービスにするかもしれない。
パレードの法則のように高級路線の構想を早めに考えた出版事業者が成功すると思う。
ラスクルのような低コスト印刷サービスのようなものが生まれてしまったら、と思うと恐ろしい限りである。
不感症は視野狭窄を生み、存在を軽くする。「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか」を読んで
そうなってしまうのは、思考し選択する根底にある、人生の信念なるものが薄いからだと感じる。朝起きるのがつらいのは思想に連なる目標がないからだし、未来に希望が持てないのは、そもそも未来の展望がないのだ。展望がないのは歳を重ねて、感覚の不感症になったから。
ではなぜ、その中で人生を悔いる人が一定数いるのか。
ぼくの体感で必要なわけは「気づく力」を付けるためだ。美意識を持つと快不快に敏感になる。論理ではなく、感覚によって最適解を選べるようになる。いや、長期的に自分に良い影響を与える選択肢が浮かび上がると言えばいいだろか。