雑記

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教養はどこからはじまるか

知識を身に着けたり、技術を磨くためにまず思いつくのは、本を読むことだ。インターネットで多くの情報を入手できる現代ではあるが、広く深く知りたいのなら本を読む必要があるとぼくは思う。

ここ数年で電子書籍市場はおおきく成長した。しかし、その内訳の9割はマンガであり、テキストの書籍はあまり増えていない。やはり紙の強みを好む人は多い。その思想や文化が衰退しない限り、本がなくなることは先の話だろう。

 

本のことはわかった。問題はなにを読むか。ひとつの参考として中学・高校で使った教科書をおすすめしたい。

きっかけは、帰省したとき佐藤優さんの「読書の技法」を思い出したからだ。いわく「知識の欠損をなくせ」と。つまり無知の知ということだ。

 

国語や歴史の教科書を流し読みしてみると、簡潔に過不足なく書かれていた。加えて、ページが多くなりすぎていないこともポイントだ。図形や資料も華美なデザインもなく、わかりやすい。これは在野の一般書より有能ではないかと感じた。
これが義務教育なのだから、とても有難いことだ。なぜアフリカの子どもが勉強をしたいと思うか少しはわかっただろうか。

 

勉強には動機付けが大切だと感じた。その原動力となるのは体験だ。ウィーンフィルを見て芸術史を知りたくなったように(クラシックのきっかけはのだめカンタービレだったが)。やっぱり有益性より興味本位で勉強したほうが長続きするんじゃないか。