雑記

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企画力はどこから生まれるのか

編集職を目指すうえでで、というか全ての職種でもっとも重要な能力は、アイデアや発想を使った「企画」力だと思う。なぜか。

広告プランナーやコンサルタントをはじめとする企画職系統でも、営業販売員や事務職、デザイナー、エンジニアなどであっても、従来より改善を求められるからだ。

もちろんルーティンワークの職種でも、いま以上のポジションに行きたいならスキルアップが求められる。それらは自分で考えなければならい。それをするのが企画だと思う。たとえば、忘年会を主催するのも企画だし、販促キャンペーンを打つのも企画だ。

このようにあらゆる場面で企画は行われているが、その能力はどのように獲得すればいいのだろうか。職種ごとに異なることはあるだろうが、もととなる発想力を鍛える方法を考えていきたい。

 

企画とは

企画が明確に仕事として扱われるのは、書籍や広告、プロジェクト、セミナーなど多岐に渡る。そもそも企画とはなんなのか。

それは未来を変える計画のことだと思う。そして未知のことへの思考作業とも言えるのではないだろうか。想像や創造、クリエイティブなことである。

 

企画力を高めるには

企画は未来を考えるクリエイティブなことだとわかった。では、いいものをつくる基礎力となるものはなにか。ぼくが考えるにふたつある。

 

ひとつはインプットだ。そしてインプットの精度を高める重要な要素が、論理性と知識だ。

論理性は、インプットした知識が正しい情報なのかジャッジしたり、体系化したり、抽象化したり、関連性を見出したりと、インプットを最適化することができる。論理性により関連性を見出した例は、スーパーマーケットの生産方式を取り入れたトヨタかんばん方式だろう。これによりトヨタは無駄な部品を製造する必要がなくなった。

知識がなければ、そもそも企画の良い悪いを判断できないし、良いモノがもつ要素を体系化したり抽象化することができない。インプットの土台となるので、これがないと作用しない。悪い例でいうと、素人目線で判断したいので勉強しないという人がいる。これは四則計算ができないのに、計算をするようなものだ。計算をした知識は増えるが、理解ができないのだ。

インプットにおいて、ふたつのどちらが欠けてもバランスが悪くなり機能しない。うまく両輪が回るようにしていく必要がある。

 

もうひとつはアプトプットだ。方法は言語化とビジュアル化のふたつがある。テキストで企画を書いてもいいし、文字だけで不十分であれが画像や概念図など視覚化してもいい。頭のなかだけに置いておかず、出力することが重要だ。

なぜ重要かというと、フィードバックが必要だからだ。アウトプットは想像の作業でもあるので、つくられたものは完璧ではなく不完全で不正確なものだ。その不完全性をフィードバックとして、問題点を改善しなければならない。とくに、新しい分野ほど完璧に創造したり再現することは難しい。

 

 

このように、企画力を養うためにはインプットとアウトプットが大事だ。そして、その核となるのは「なぜ」という疑問だ。企画力があるひとは感性が優れているというが、それは物事に対して疑問を持つ回数が多いからだ。

人間は都合の悪いことは無視してしまうバイアスが働く。これは本能だから仕方がない。しかし、それに抗い、常識とは違う違和感を追求し続けた人が、己の感覚を磨き発想力を手に入れるのではないだろうか。