雑記

雑記

価値がある仕事、ない仕事

近年、目覚ましいIT化により、さまざまな業界が斜陽産業へと移り変わっている。技術が発展して生活が便利になることはいいことだ。しかし、その裏で幾人もの職業が失われているのだ。それを自覚することは難しく、働いてみて業界の危うさに気づくことも珍しくない。

 

もちろん、ライターの仕事もAIに取って代わられる可能性はある。それはライターを目指すとき、一度考え、それでも目指したわけだ。いまでも、AIの恐怖はある。数年前にAIコピーライターなるものが誕生しているくらいなので、ひと記事100円ぐらいのレベルは、近い将来AIが書くことになるだろう。アメリカや中国では、レベル4の自動運転車が走行しており、2025年には完全自動運転のレベル5が公道を走っていても不思議ではないと言われている。だから、文章も簡単なものなら完全自動化も私たちが現役で働いているころには実現するかもしれない。

だが、文章を書くというライターの仕事をAIで完全に代行できるようになったら、だいたいの知的生産の仕事はAIに代わってしまうと予想できる。なので、ちゃんと価値を残せるライターは淘汰されないと楽観的に考えている(状況判断は大事だが)。

 

ここではどの業界が斜陽産業へ、はたまた消滅してしまうか考えるより、どんな仕事に価値がなくなってしまうかを考えたい。

では、さきに価値がない仕事を考えていこう。一般的には「誰でもできる仕事」で、個人的には「自分のやる必要のない仕事」だ。

「誰でもできる仕事」は、専門知識がなく、仕事の修練も必要なくできる仕事は総じて価値が低い。なぜなら、仕事をするためにスキルを磨いた時間が0だからだ。逆に言うと、時間を掛けて取得したスキルは代替えされにくい。たとえば、医者。大学に6年通い、2年の研修期間を経て、一人前の医者として認められる。受験勉強を2年ぐらいだとすると、10年くらい医療スキルを磨いたのだから、簡単に代替えできないことは想像に難しくない。

「自分のやる必要のない仕事」は、運送や引っ越し、接客業などのことをいう。これらは、初期段階はスキルが身につくが、一定以上になると肉体労働になる。以前の大塚家具のように、販売員が専門知識を持ち、ある程度高額な商品であれば成立するビジネスもあるが、基本的に同じ作業の繰り返しになるだろう。基本的に、安く外注できるような仕事は自分がやる必要がないと考える。

結論、他人が代替えできないスキルを身に着け、より価値の高い仕事を生み出すしか、今後生き残れない。なので、この仕事はどれくらいで身に着けられるかなど、常に計算している。仕事として、生き残れるかどうかは、やはり10年くらいスキルを貯めた先にあると思うので、ロングスパンで考えていこう。

 

蛇足として、私が今後伸びる業界を考えてみた。

科学技術系の企業は伸びていくのは間違いない。あとは、IT掛け合わせたビジネスも伸びるだろう。つまり、ユニコーン企業だ。ゆえに、これから取れる道はふたつ。技術者になるか、技術を使いアイデアを作るかだ。