雑記

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「無趣味のすすめ」村上龍 備忘録

本書で気になったことば、考え方を書いていく。

 

趣味とは、老人のものだという。なぜなら、若い時分に好きで没頭してしまうことは、いずれプロを目指すからだという。

老人は、既得権益を持ち、未知との遭遇を避ける。趣味は、共同体の内部にあり、洗練され、完全だ。脅かされることもなく、衝撃の出会いも、発見もない。だから、生き方を変えることはない。

真の充実感は、多大なコストとリスクを伴った作業のなかで、常に失意や絶望と隣り合わせだ。つまり、それらは仕事のなかにしかない。

 

たしかに言う通りだ。

趣味はお金を払ってするものだ。仕事はお金をもらってするものだ。

この違いを、どれほどの人が理解できるのであろうか。

 

ベンチャー

村上氏の考えるベンチャーの概念。みんながやっていること、ニーズが満たされ、価値が定まっていること、それらに背を向けなければベンチャーはやれないという。

多数派を拒絶することが原則だ。

 

好き

説明できない「好き」が本物だ。説明できるのは、案外どうでもいいらしい。

たとえば、お金持ちだから好きなど。説明できることは、なにかを生み出す力にはならない。

 

仕事と人生のパートナーシップ

各々が一人でもやっていけること、そして依存しないこと。

基本は信頼で、重要な間違いを正せることと、相手が弱っているときに効果的なことばと態度が示せればいい。

 

もてなしと接待

誠意を相手に伝えるため、想像力が問われる。

ビール会社の役員を、庶民的な居酒屋招待したとき、その店の壁一面にビールの新商品のポスターで埋めたらしい。

 

謝罪

ことの経緯と、自分がどう関与したかを、まず明らかにする。

何が起こった、どういう経緯で、原因、自分はどう関与した、責任は、損害を把握しているか、どのような対応か、辞退は解決に向かっているか、いつ解決するか、再発防止のための対策、損害賠償について具体的にどう考えるか、今回のトラブルに対し誰がどういう責任でやるのか。速やかに明らかにすることが謝罪より、重要だそうだ。